地道な現場経験が、自分の下地を作る
岡野 貴志
Takashi Okano
岡野 貴志
Takashi Okano
私は現在、名古屋営業所でグループリーダーを務めています。私たちのグループは、主に自動車部品メーカーを担当する7名のチームです。8か月前にアサインされたばかりということもあり、現在はチーム力の強化に注力しています。
基本的な方針として掲げているのは、チームメンバーのやる気を伸ばすことです。1人1人が自らの意志で動けることに重点を置いています。人生の目的や価値観は一人ひとり異なりますが、どんな人でも活躍の場を求めており、また認められたいという想いを持っています。あくまで「お客様のためになることをする」という会社の方向性は踏まえた上で、1人1人が目標を立て、その目標を達成するために一緒に取り組んでいます。
私はこれまで、食品、原子力、半導体、自動車、研究所、行政など、様々なお客様を担当してきました。多種多様な業種業界のお客様と関われることが1つの面白みですが、当社の特色として、それを各個人の好きなようにやらせてもらえるという点が最大の魅力だと感じてきました。上からやり方を決められるのではなく、基本的には個人の裁量で好きなようにやらせてもらえたため、仕事をやらされている感覚を持ったことはありません。
それぞれの目標をそれぞれのアプローチで追いかける中で、何かしら成功体験を味わえば、また経験したいと考えるようになります。チームの1人1人がそのような感覚を味わえる状態を目指しています。
私自身の思い出深いエピソードといえば、横浜営業所時代の新規案件です。当社の技術営業部がとあるお客様の工場新設工事を受注した際、一緒に巴商会からガスも購入していただくためにアプローチを掛けたのですが、既に取引をされていたガスメーカーへのお客様の信頼が厚く、非常に難航しました。2名でチームを組み、上司に相談しながら、費用や配送方法などのランニング費用、法律対応など様々な観点からアプローチを試みましたが、切り崩すことが出来なったので考え方を変えました。
既に取引をされていたガスメーカーは、お客様から対応力の面で信頼を得ていました。そこで、そのガスメーカーから当社がガスを仕入れ、我々が窓口となってガス提供することで、ガスメーカーの対応力も生かしつつ、当社の法律対応に対する知識やメーカーとの交渉力を活かしていただける事をアピールしました。そうすることでお客様、ガスメーカー、巴商会の3者にお互いにメリットがある形でうまくまとめることが出来ました。
新規営業ではお客様ごとに求められることは異なります。しかし、基本的にはお客様の求めること、あるいはそれ以上のご提案ができれば、大体はうまくいきます。大事なことはお客様の話をしっかり聞くことです。まずは注力して話を聞き、要求の本質を理解する。そして、その本質的な要求を満たす提案を考えて、多少時間をかけてでも伝わりやすい提案資料を作成する。それは、当社の社是である「お客様のためになることをする」に通じる考え方です。
我々の業界は決して華やかな業界ではありません。特に当社は泥臭い営業スタイルをしています。営業は配属されたらまずはトラックによるボンベの納品業務を任せられます。まさか大学を卒業して、トラックを運転してガスを運ぶことになるとは思っていませんでした。
ただ、実際にやっているうちに、その重要性が理解できるようになり、納品中心から、提案営業へ仕事内容がキャリアアップした後も、自分で納品し続けました。現場に足を運び、その場所でしか出来ない経験が、後々営業にも部下育成などのマネジメントにも生きていると感じます。最初は何に役立つのだろうと思っても、地道に続けたことが、今では自分の下地を作ったと感じています。
名古屋営業所は巴商会の中でも、トップクラスの売り上げを持つ営業所です。しかし名古屋というマーケットのポテンシャルを考えれば、まだまだ成長の余地はあります。入り切れていない巨大なマーケットを攻めて、今よりもっと楽しく仕事をできる環境を作っていくことが目標です。
巴商会では特別な能力は必要ありません。明るく元気で、やり切る力さえあれば自分の居場所を作ることが出来ます。何をしたいのか、何をすれば良いのか、今はイメージできないかもしれませんが、漠然とでも、こんなことをやってみたい、こんな風に頑張ってみたいという想いがある方は、理系、文系関係なく、気軽にチャレンジしてください。