産休育休や時短だけではなく、フォローし合う社風も働きやすさの理由です

経理部会計課係長事務

上羽弘美
Hiromi Ueba

主な仕事内容: 理工学部卒。入社後、技術営業部に配属され事務及び営業アシスタントを7年間務める。その後、経理部仕入課における支払処理業務を経て経理部会計課配属され、様々な業務に従事。2度の産休育休取得、復職を経て現在に至る。

周りの力を借りて、子育てと仕事を両立しています

現在の会計課に配属されて1年後ぐらいに1人目を妊娠し、1年間の産休・育休を取得しました。2人目を出産した際も半年間取得しています。制度としては1年取れますが、2人目の時は保育園入園のタイミングで、1歳を待たずに復帰しました。また、小学校３年生終了時までは、育児短時間勤務制度も活用できます。

制度が活用しやすいだけではありません。妊婦さんが重たいものを持っていたら、手を貸してくれ、周りの人が気にかけてくれる環境があります。また子供が小学校３年生を終了した後も、幼い子供を育てながら働く社員に対しては、上司や同僚がフォローしてくれます。例えば、下の子がまだ幼く、保育園のお迎えがあるため定時で業務を完了させることが望ましいです。そのため、上司との相談のうえ定時内で終えられる内容や仕事量に調整をしていますが、それでも溢れしてしまいそうな時は上司がフォローして下さいます。子供の病気で急にお休みしてしまうことも時にはあります。そういう面では周りの方に本当に助けられています。なるべく周りに迷惑をかけないよう、できることは先を読んで前倒しするなど、工夫をして仕事をしています。

子育て中の社員は女性だけはありません。男性にも子供の急病の際には奥さんの代わりに休むという方がいます。子育てを終えた年配の社員も含め、お互いの事情を汲みフォローし合う社風の中で働けることに幸せを感じます。

独学でCADを習得。事務職の枠を超えた体験もさせてもらいました

新卒で入社し、最初に配属されたのは技術営業部です。営業事務でしたが、もともと事務員がいなかったところに配属されたため、事務処理はほとんどなく、営業アシスタント的な仕事をしていました。

当時はやりたいと思ったことを見つけ、実際にやらせてもらっていました。昔から絵を描くことが好きだったこともあり、CADに興味を持ち、本を読み、時には周りの方に教えていただいて習得し、図面を書く仕事もさせてもらいました。数十億円規模の大きなプロジェクトでは、設計事務所まで赴いて、みんなで仕事をした日もあり、終わった時はチーム全体でやり遂げた達成感を共有することができました。事務職という枠を超えて貴重な体験をさせていただいた7年間でした。

現在は経理部会計課で決算業務や資産管理をはじめ、様々な業務に携わっています。私たちの仕事はただ事務処理するだけではなく、会社に利益を残すことを考えることも重要です。税額を適切な範囲に収めて無駄な出費を抑えられるよう、国の施策を注意深くフォローしたり、勉強会に参加したりして情報を集めます。その全てが会社のメリットに繋がるわけではないので、意思決定をする立場の人が適切な判断をするための資料作りも大切です。そういったことを考えたり、周りの人と相談し合ったりすることが、今の仕事の面白みでありやりがいでもあります。

子育てを通して気づいた「聴く」ことの大切さ

巴商会には自分さえ良ければ良いという考えはありません。時にはお客様からは見積額が「高い」と言われる事もあるそうですが、それはお客様の保安や安全面、使いやすさなど後々まで考えてプランした結果です。営業はそのことをきちんと伝え、ご理解いただいた上で受注してきます。私たち事務職の場合は、お客様は各部署で事務処理をする社員です。現場で事務処理がしやすいよう、いかにルールやシステムを改善するかを念頭に置いた仕事をしています。みんながそれぞれの立場で「お客様のためになることをする」という社是を実践しています。

今後は部下育成にも取り組みたいと考えています。そのために傾聴スキルを身に着けることが目標です。子育てを通して感じることは、会社の後輩に仕事を教えることと子育てとの共通項です。後輩たちと話している時に「この言葉、息子にも言った」と思うことはよくあります。そう気づいてから、後輩との接し方が変わりました。以前は「あるべき姿」が先走っていましたが、最近は「一緒に考えよう」という気持ちが持てるようになったことは1つの成長だと思っています。

若手社員とはよく、得意なことを何か１つ作ろうという話をします。巴商会は自分がやりたいことをアピールして、自分で自分の居場所を作るということができる会社です。自分が得意なものをアピールできる元気な人との出会いを楽しみにしています。